屋根裏の夢想者

所詮僕が思っていることなんて、観察を超えた偏見や思い込みなんだ、みんなと同じく。

そんな日曜も あった

続き。 それから、ふらふらと公園を散歩した。見ると、芝生の上には寝ている人がちらほらと落ちていた。園内にあるカフェにも、テーブルや椅子の間で眠っている人がいた。ぼくと同じように定まった宿を持たない人々が、公園のなかでしっかりと休養をとってい…

そんな夜も あったっけ

三週間前の土曜日、午前9時45分発の長距離バスに乗って、ぼくはおよそ五か月間を過ごしたエディンバラを出た。 十時間もかかって着いたのはロンドンのヴィクトリア駅のそば。駅の中にある「わさび」という名前の寿司屋で夕食を買って、のろのろと歩き始め…

夏が来た?

昨日は暑かった。最高気温は24度。ついこないだまで服を4、5枚着てちょうど良いぐらいだったのが、昨日は半袖一枚でもいいぐらいだった。いや、スコットランドの男たちは上半身裸で自転車をこいだり、日光浴をしたり、サッカーをしたりしていた。今日は…

Scottish National Gallery of Modern Art

洗濯板が一枚ほしい、 水は充分にある、 洗うべきものはたくさんある、 石鹸はそこらにあふれている、 洗濯板が一枚あれば、 汚れも耐えかねて、 逃げ出していくだろう。

幸せになるのが恐い

朝起きるとまだ誰も起きていなくて、のんびり身支度をしてゆっくりと出かけていき、好きな女の子に話しかけられ、空は晴れていてなんとなく心地よくて、帰り道に人懐っこい猫と戯れて、家に帰ると夕食は手巻き寿司で、家族との会話も不思議と弾んで、そんな…

孤独を感じる曲

The Beatles - Eleanor Rigby (From "Yellow Submarine") ビートルズの『Eleanor Rigby』はすごい曲だ。ストリングスのアレンジやポールの歌唱、なにより歌詞が素晴らしい。ある人は「この曲を聴いて本当の孤独というものを感じた」みたいなことを言っていた…

最近撮った写真から

すごいらしい 突き抜けた まぶしい 抽象化 <赤毛募集中> 秘密のお話し こんなはずじゃ... 誰かが書いたシミ 左を見ろ!

The Millennium 『Begin』

高校一年の冬に初めて聴いて、それから長いこと取りつかれたように聴いていた一枚。おそらく半年ぐらいの間、毎日一回は通して聴いていたと思う。そのおかげで、ウォークマンの‘最も再生した曲’の上位はこのアルバムの収録曲で占められていた。変化をつける…

貝独楽のうた

貝は 独りで 楽しげだ 貝は 独りを 楽しんでいる 貝は 独りが 楽しいのだ 貝は 独りで 楽しいのか 貝よ 独りを 楽しもう 貝も 独りが 楽なのよ 貝は 独りっ子 楽ちんだ 貝も 独り立ち 楽しみだ 貝は 独り身 楽ちんさ 貝の 独り旅 楽天家 貝の 独り芝居 楽日 …

『秋の夜の会話』 さむいね。 ああさむいね。 虫がないてるね。 ああ虫がないてるね。 もうすぐ土のなかだね。 土の中はいやだね。 痩せたね。 君もずいぶんやせたね。 どこがこんなに切ないんだろうね。 腹だろうかね。 腹とったら死ぬだろうね。 死にたか…

Pentland Hills Regional Park

広ーい公園の写真。 原っぱで寝転がるとなんとも心地よかった。

三上寛と友川カズキ

三上寛 誰を怨めばいいのでございましょうか 友川カズキ/生きてるって言ってみろ 力強い。圧倒される。 説教を受けているような、ゲンコツで殴られているような感じだ。正直、一時間と聴いていられない。 友川カズキの歌い方は鋭利な包丁のようで、三上寛(…

若いって青い?

高校のころ、だんだんと学校内でバンド(ロック)を組む人が出てきた。もてるためなのか、純粋に音楽をやりたいと思ったからなのかわからないが、ぼくはひっそり「若気の至りだなあ」と思っていた。 若い時分はいろいろと無茶や冒険をしてみたくなる。両手を…

老いるということ

Simon and Garfunkel - Old Friends 「亀の甲より年の劫」という言葉があるが、本当にお年寄りの方々のまなざしには何か特別なものがある(個人差あり)。その目で様々なことを見て、その体でたくさんのつらいことや楽しいことを経験してきたのだろう。 その…

たまの歩く道

日本のポピュラー音楽の中で、 Jポップの大半やロックの一部は、街の大通りを歩いている。 路地裏を行くのはロックや演歌やヒップホップ。 尾崎豊や佐野元春なんかはハイウェイを走っている感じ。 田舎のあぜ道や川沿いの道を歩いているのはフォークや昭和…

猫の名前候補

日本に帰ったら猫を飼いたいと思っています。ご家族の皆様、よろしくお願い致します。 以下はその名前の候補一覧です。 大阪 ぐりま ぱっぷくどん 猫 るりだ 山田 たまたま キャット けもの けだもの 会長 社長 係長 自治会長 シンフォニー ミスターロンリー…

英語で漢字を解説すると...

このようになります。 味: What has not yet (未) passed through one's mouth (口) まだ口を通り過ぎていないもの 無: Bookcase above fire (灬), nothing is left 火の上に本棚があり、やがてなにも無くなる 血: A single drop of blood on a plate (皿…

ひょっとしたら

■夢かもしれない 中学生ぐらいのころのことですが、もしかしたらぼくはずっと長い夢を見ているのかもしれない、今僕が経験していることはすべて現実ではないのではないのかもしれない...とたまに思っていました。 ■脚本かもしれない 中学生ぐらいのころの…

なぜだかもう ぼくの上に月はなくて 東の空であくびをしている おつかれさん また明日な

謝罪文 (全文)

この度は、我々の子供らが日本語に毒と痛みを持ち込み、その洗練された優美な言葉を傷つけ、日本語を日本語の日本語たるべき姿でなくしてしまったことにつきまして、深くお詫び申し上げます。この危機的状況を踏まえ、失われた尊厳と損なわれたイメージの回…

ぼやき

電車が走りすぎるこの街では 僕の声はなかなか届かない ビルが高すぎるこの通りでは 僕はどうしても小さくなってしまう 荷物が多すぎるこの郵便局では 僕の手紙はどうしても後回しになってしまう 嘘が多すぎるこの校舎では 僕の言葉はなぜか空回りしてしまう…

ぼくの好きな6つのハーモニー

ちょっと足をとめて一呼吸、 以下の6つの美しいハーモニーを聴いてみてください。 The Free Design - My Very Own Angel 微塵のほこりも入る隙がないほどに潔癖な音楽 The Fifth Dimension - Aquarius - Let The Sunshine In - Bubblerock Promo スケールの…

無題×2

下り坂では 車輪が転がるのに身を任せよう 川を下るときは その流れにすべてを委ねよう 散歩する時、詩を書く時、 そして恋人と一緒の時は なんとなくに成り行きを任せよう なっ。 たとえ地面が 90度傾いても 俺は立ち続けてやるさ 片足でな そうか 今急に…

ここに来てから三番目に書いた詩と九番目に書いた詩(のようなもの)

異国の地では同胞がいないと嘆き ふるさとでは馬鹿共しかいないと嘆き 一人のときは淋しさを覚え 友といるときは煩わしさを覚え 中にいるときは新しさを欲し 外にいるときは温もりを欲し 父といるときは口と耳を閉ざし 母といるときは口と目を閉ざし 生まれ…

エディンのバラ肉

エディンバラという街(あるいはイギリスという国)について書いてみようと思います。 ・お日様があんまり出てない! (こちらに着いたころは特に)やたらと朝が遅く、夜が早く来ていました。朝8時ごろに差しこむ光は6時すぎのそれでした。 ・自転車が気軽…

屋根裏部屋

僕は今、屋根裏部屋にいる 屋根がななめに部屋を圧迫している 昼間もあまり陽の光が差し込んでこない そんな小さな部屋に僕は住んでいる もう一か月ぐらい経つだろうか 普段は窓に向かって詩を書いたり、パソコン開いて映画やドラマを見たりしている 詩(の…