日本のポピュラー音楽の中で、
Jポップの大半やロックの一部は、街の大通りを歩いている。
路地裏を行くのはロックや演歌やヒップホップ。
田舎のあぜ道や川沿いの道を歩いているのはフォークや昭和の歌謡。
そんな中、森にひっそりと存在する‘獣道’を進む強者ものいるのだ。
それは、
「たま」である!
あまりにも独特でフォロワーがいないこのオーケストラの醸し出す雰囲気は、怪しげで、魅力的だ。明治の田舎町にやってきたサーカス団のような、におい。。。(特に知久寿焼さんの曲)
アコースティックの楽器で作りこまれたサウンドも特徴的である。
90年代は日本のポピュラー音楽、特にJポップにおいてはひとつに到達点であると思う。このころにある程度完成してしまった感がある。
そんな時代に突如現れた彼らは、当時たま現象と呼ばれるほどにもてはやされたそうだ。
けもの道をヒタヒタと歩いているような、
人間の社会から離れ、ひとり歩いているような、
(いや、あるいは道どころか部屋からすら出ていないのかもしれない。)
あくまで、ぼくの勝手なイメージです。。